木工房の作業空間。鎌倉ベース

木工房では自分ではできないちょっとした小家具の作成から、リノベーション全般まで、木のぬくもりが感じられるリフォームをご提案しています。

現場での施工の準備のための材料の加工や小家具の作成など、事務所併設の倉庫スペースが作業場所でした。

少しずつご依頼も増え、材料の保管場所も手狭になってきたため、この度古民家を改修した作業工房『鎌倉ベース』を新設しました。

 

普段、お客様にお見せすることのない”裏舞台”ですが、ちょっとご紹介です。

お客様の理想を形にするために構想を練ったり、黙々と作業に没頭したり、時にはのんびり一息ついたり。今まで以上にわくわくしながら楽しんでモノづくりに向き合えるスペースとなりました。

玄関を入って正面が作業台のあるスペース。

木材の加工や組立作業を行います。

白い木製枠の窓がレトロ感いっぱいです。

土壁だった内壁の上から無骨な仕上がりの雰囲気を持つOSB合板を貼り巡らせました。自由にビスを打ち込めるので、有孔ボードを取り付けて工具や治具を壁掛け収納。

台所との境の障子戸にはベニヤを貼ってスモーキーブルーにペイント。

壁面のアクセントにもなっています。


天井板はすべて取り払い開放的な空間に。

屋根の野地板や梁が剥き出しに見えて、古民家の風情を残します。

押し入れがあったスペースは縦の仕切りを設置して、ベニヤや石膏ボード、養生ボード置き場に。出し入れがしやすくなりました。

浴室のあった場所には長さのある木材を立て掛けて収納。窓の外は駐車スペースになっているので、窓越しに長物の資材の搬入搬出がスムーズになりました。


作業台スペースの壁面裏には塗料などを収納する棚を設置。ストックなどをひと目で把握できるようになりました。

トイレの入口扉もペイント。チェッカーガラスのレトロな雰囲気を醸し出しています。

奥に見える流し台は扉を外してオープンスタイルに。

掃き出し窓の外には縁側風の小さいデッキスペース。仕事の合間、一息つくのに腰掛けたり、オフの時間には雨戸を開放してバーベキューなども楽しみたい。


裏手の軒下には薪置場を設置。現場で出た端材を適度にカットしてストックしています。バーベキューの際の燃料に有効活用。

最後に看板を掲げて仕事場兼オトコの隠れ家の完成です。玄関上には船舶照明のブラケットをつけて遊び心をプラス。


【Before】

古さを感じる外観。

土壁の間仕切り壁。

古き時代の暮らしが思い浮かぶ。

畳敷きの和室は板張りに変更。


土壁の解体はなかなかの重労働。

浴室の床も高さを揃えて段差解消。

昔ながらの小さな台所。

天井から下がる裸電球も味わいがある。